日本歴遊記vol.14
#歴遊旅 #香椎宮 #仲哀天皇 #神功皇后 #応神天皇 #勅祭社
熊襲平定のための行宮の地「香椎」へ歴遊旅をしてきました。
英雄ヤマトタケルの子、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)は神功皇后(じんぐうこうごう)と夫婦になり、この地、香椎で過ごしました。
やがて、応神天皇(おうじんてんのう)が生まれ、武芸に優れ、いつしか八幡神と呼ばれ、全国の八幡宮という神社の神様になりました。
神功皇后、応神天皇は、鎌倉の「鶴岡八幡宮」の御祭神でもあり、鎌倉ともゆかりのある神域です。
その香椎の地に古くからある香椎宮は、勅使が遣わされ祭祀、奉納される「勅祭」という祭事が行われる日本全国でも数少ない神社の1つです。
神の道「勅使道」を歩き香椎宮を目指します。
勅祭社
勅祭社とは、天皇陛下による名代である勅使が遣わされる神社で、全国16社が列座しています。伊勢神宮は別格とされ「勅祭社」とは、称されていません。
他の勅祭社
賀茂別雷神社(京都)
賀茂御祖神社(京都)
石清水八幡宮(京都)
春日大社(奈良)
氷川神社(埼玉)
香取神宮(千葉)
鹿島神宮(茨城)
熱田神宮(愛知)
出雲大社(島根)
宇佐神宮(大分)
橿原神宮(奈良)
平安神宮(京都)
明治神宮(東京)
近江神宮(滋賀)
靖國神社(東京)
香椎宮(かしいぐう)
▼御由緒
仲哀天皇は、国の内外を平定するため、神功皇后とともにこの地に「橿日宮(かしひのみや)」を営みました。仲哀天皇9年(200年)、神功皇后が、この地で崩御され仲哀天皇の神霊を祀ったのが、香椎宮の起源とされており、古くは「香椎廟(かしいびょう)」と称され、朝廷や人々の崇敬を集めてきました。
御祭神
▼主神
①仲哀天皇(チュウアイテンノウ)
②神功皇后(ジングウコウゴウ)
▼配祀
③応神天皇(オウジンテンノウ)
④住吉大神(スミヨシノオオガミ)
御利益
①国家安寧、世界平和、家運隆昌
②外交、子授け、安産育児、芸能上達、土木治水
③国家繁栄、厄除開運、武運長久、成功勝利
④清祓、除災招福、海上安全、交通安全
楼門
重層の桧皮葺総欅白木造り(ひわだぶきそうけやきしらきづくり)の門です。左右に備える筋塀は、自社寺社の位を示し、最高の五本筋となっています。
御神木
▼綾杉
樹齢1,800年を超える御神木です。
神功皇后が三韓より帰還の際に、剣・鉾・杖の三種の宝を埋め、「永遠に本朝を鎮護すべし」と祈りをこめて鎧の袖に挿していた杉枝を植えたものが成長したものです。その葉は、綾のように交互に生えているので、「綾杉」と言われています。
御守
御神木「綾杉」の御守りです。
本殿(重要文化財)
香椎造りとよばれ、国の重要文化財に指定されています。
武内神社(たけうちじんじゃ)
大臣武内宿禰命(オオオミタケウチノスクネノミコト)を祀る摂社。
▼御利益
不老長寿、学業成就、身体健康
稲荷神社
穀物神(こくもつしん)の保食大神(ウケモチノオオカミ)を祀る末社。
▼御利益
商売繁盛、五穀豊穣、殖産興業
鶏石神社(けいせきじんじゃ)
石化した鶏を祀る末社。
▼御利益
修理個成、育児夜泣き、養鶏
巻尾神社(まきおじんじゃ)
中臣烏賊津大連(ナカトミノイカツオオムラジ)を祀る摂社。
▼御利益
勝負運向上、武芸上達、成功勝利
福岡へ旅の際には、謎めく伝説の人物ゆかりの地を探訪してみて下さい。
香椎巡り。
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