日本歴遊記vol.2
#歴遊旅 #鎌倉六伝説の旅
「鎌倉六伝説の旅」
①狐(佐助の旅)コースの舞台を歩いてみました
上巻・中巻・下巻と3回に渡って丁寧にコースを紹介していきます
▼企画の紹介
鎌倉六伝説の旅とは、当社が運営する観光ガイドツアー企画です
古から脈々と鎌倉に伝わる各エリアの伝説の地を探しに「まち歩き」をします
「鎌倉六伝説」のコンプリート目指してチャレンジしてみましょう!!
企画詳細はこちら↓
由比ヶ浜駅
集合場所は、江ノ電「由比ヶ浜駅」です
※改札を出て電話ボックス前あたりでお待ちください
由比ヶ浜駅をスタートし、「甘縄神明神社(あまなわしんめいじんじゃ)」に向かいます
その前に、由比ヶ浜にも触れておきたい
夏には多くの海水浴客で賑わう由比ヶ浜ですが、「ゆいがはま」という地元の方のアクセントが、観光で訪れる方と少し違うのを知ってましたか?
地元の方「ゆ↑いがはま」
思わず発音してしまう呼び方「ゆ↓いがはま」
このアクセントを知っているだけでも地元の方と仲良くなれるきっかけになるかも(笑)
現在の由比ヶ浜は、稲村ヶ崎から材木座の飯島までの全長約3.2キロメートルの海岸線の総称とされています
一般的には、滑川河口を境にした西側の稲瀬川までを由比ヶ浜と呼んでいるようです
由比ヶ浜の歴史
由比ヶ浜の歴史は鎌倉時代よりも古く古墳時代まで遡ります
古墳時代より前の弥生時代や縄文時代は海岸線がもっと山側でした
※現在の鶴岡八幡宮や荏柄天神社の下あたりまで海だったようです
ちなみに、鎌倉に人が住み始めたのは、今から1万年以上前の後期旧石器時代と推測されており、大船の小袋谷で黒曜石片などが採取されたようです
古墳時代前期には、海岸線が後退し由比ヶ浜は砂丘地帯となり、後期の古墳群「向原古墳群」があったようです。
※采女塚という円墳が壊れた際に、埴輪も出土しているようですね
鎌倉時代には、「前浜」と呼ばれ、武芸の修練場であり、身を清める神聖な宗教儀式の場ともなっていたようです
今でも鎌倉海浜公園のグランドでは、サッカー少年が熱心に練習しています
800年の時が流れて、することは変わっても、上達という目的は同じですね
今年の夏は、鎌倉時代の源頼朝のように、由比ヶ浜で身を清めにきてみては(渋)
旅路に戻ります↓
歩いていると、石碑発見!
【染屋時忠邸跡】
染屋時忠(そめやときただ)は、「由比の長者」と言われ、東国8ヶ国を統治していた豪族です
※藤原鎌足の子孫
「甘縄神明神社」を創建した人
この染谷時忠の娘に関する悲運な死を遂げた伝説も残されており、伝説に関するスポットが鎌倉にいくつかあります
鎌倉文学科入口方面へ足を進めます↓
【鎌倉市長谷子ども会館(旧諸戸邸)】国登録有形文化財
明治時代の歴史の匂いがします
1908年に、株仲買人の福島浪蔵(なみぞう)の邸宅として建てられました
のちに三重県出身の富豪、諸戸清六(もろとせいろく)の別邸となりました
私の父方の祖父が三重県出身のため勝手にご縁を感じます
バルコニーの柱はギリシャ建築の様式を取り入れており、メダリオン(円形模様)飾りが付けられています
※建築マニアの方、必見!!
明治期ならではの華麗な造形が特徴的です
まさに、華麗なる一族?がお住まいだったのでしょうか。
目的地へ↓
【甘縄神明神社】
長谷の鎮守
710年に行基が始め、豪族「染屋時忠」が建立した「鎌倉最古の神社」とされています
源頼義が祈願して子宝を授かったことから、源氏との縁が深い神社として信仰されてきました
源頼義(よりよし)や義家(よしいえ)、頼朝も社殿を修復し、代々大切にしていたようです
尼将軍「北条政子」や頼朝と政子の子で鎌倉幕府3代将軍「源実朝」も参詣したと伝えられています
源頼義
生涯:988~1075
源頼朝のご先祖で5代前にあたります
源氏と鎌倉の関係は源頼義から始まったといっても過言ではありません
房総半島の「平忠常の乱」に父と出兵して平定した際、平直方は武芸を認めて婿に迎え
鎌倉の屋敷を譲りました
これによって、直方に従属する相模の武士たちも頼義と密接な関係結ぶことになったのです
やがて、陸奥守となり、陸奥の豪族「安倍氏」を1061年「前九年の役」で討ち、翌年、鎌倉の由比郷鶴岡に由比若宮という鶴岡八幡宮の元となる神社を創建しました
源義家
生涯:1039~1106
源頼義と平直方の娘の間に生まれた子
源頼朝の4代前にあたります
1083年「後三年の役」で奥羽地方の豪族「清原氏」の内紛に介入して出兵しました
【安達盛長邸跡】
安達盛長は、鎌倉幕府の御家人で源頼朝が伊豆に流されていた頃からの側近
京都の知人が多く、京都の情報を頼朝に伝えていたり、頼朝と政子の間をとりもつような世話人だったようです
頼朝が盛長の邸宅にしばしば訪れていたようです
この辺りに頼朝がフラット来ていたと思うとちょっと興奮しますね
【北条時宗産湯の井】
この辺りに、鎌倉幕府8代執権「北条時宗」の実家があり、生誕の地と伝えられています
境内
上巻は、ここまでとなります
由比ヶ浜〜長谷を歩くだけでも鎌倉の歴史をたくさん感じる事ができますね
中巻はをお楽しみに〜(大佛からのハイキングコース)!!
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